batdance blog

それそれ、と思うものは、これ。

「宝は田から」、宝酒造の企業理念。

2012年

宝酒造の日本酒国内出荷量は月桂冠を初めて上回り、

トップの白鶴酒造に次いで2位に浮上した。

手軽で環境に配慮したエコパウチ商品などが受け、

売り上げが好調だったからだ。

創業1842(天保13)年。

売上高/1538億5600万円(2012年)。

宝ホールディングスの子会社で

酒類・調味料の製造と販売を担い、

焼酎「純」や清酒「松竹梅」でよく知られる。

これまでに「松竹梅」のボトルデザインなどで

グッドデザイン賞を3回、受賞している。

この宝酒造は「宝は田から」という

企業理念を表すストーリーをもっている。

「自然の恵みこそ宝である」「自然と調和し、尊ぶ」という

同社企業理念を表すキーワードを

商品開発やコミュニケーションに踏襲させている。



例えば…

●自然を模したパッケージデザイン

「宝は田から」の理念に基づいて、松竹梅「山田錦」は、

たなびく稲穂のイメージを

ボトル全体にかかるラインとしてデザイン。



●エコロジーを意識したデザイン

松竹梅「天」は900mlサイズの

パウチパッケージを採用している。

同量の紙パックに比べて、

ごみの量を約5割減らせるのが特徴。

これも「自然と調和する」という

「宝は田から」の理念に基づいて、

商品コンセプトが立てられデザインされたもの。



などなど



この「宝は田から」のストーリーを語り始めた経緯について、

宝酒造酒類事業商品部デザイングループ長の樋野健一さんが

日経デザインのインタビューの答えられていた。



「宝は田から」のストーリーは、

宝焼酎「純」が30周年を迎えたときに作った

冊子でフォーカスされていたり、

過去の企業広告などでも取り上げられたり、

大々的に語られてこどこなかったけれども、

「宝は田から」に対する思いが

企業としてずっとあったことに気付きました。

そこで、デザインを統括する際には、

この視点から外れないことを基本とし、

「宝焼酎」の100周年の節目である昨年からは、

ホームページのトップ画面でも打ち出して、

顧客に対して積極的に伝えていくことにしました。。



樋野さんは、このインタビューの中で

「ストーリーがあれば、不毛な議論が避けられる」

とも語られていて、これが象徴的だった。



あるある、

フレキシブルなのはいいけど

目的までブレてしまったら

これそもそも何だっけ?と

みんなで一緒にラビリンス

なんててこと



周年とかって

もう一度コミュニケーションの目的を再整理する

そういうタイミングなのかもしれません